CONTAX 137MDを二台セットで手に入れたので、整備して行きたいと思います。
CONTAX 137MDは1980年に発売されたフィルムカメラで、コニカFS-1に次いで世界で二番目にモータードライブを内蔵しました。
自動露出でシャッタースピードは11秒から1/1000秒までと、今となっては平凡なスペックとなっております。
すぐに改良型の137MAが登場したこともあり、影の薄いモデルですね。
137MDは触り心地の良い特徴的な貼り革を採用していたのですが、劣化が激しく見た目がみすぼらしい個体が多くなっています。
そのせいか中古価格も安いので、CONTAXを触ってみるにはちょうどいいのではないのでしょうか。
私が入手した個体も例に漏れず貼り革はボロボロ。
左の個体は軍艦部は綺麗ですが、シャッターがうまく切れなくなる持病を抱えているようです。
右の個体は軍艦部の使用感が強いですが、シャッター周りはピンピンしており、モルトの状態も良好です。
今回はこの二台を合体し、復活させたいと思います。
137MDはモータードライブ内蔵で巻き上げレバーが存在しないため、比較的分解が簡単です。
唯一障害となるフィルム巻き戻しクランクは、ドライバーなどで回らないようにしてからクランクを回してレバーを取り外しておきます。
レバーが外れた状態です。
露出ダイヤルがネジ3本で固定されているため、取り外します。
残りのネジは、ボディ左右、ファインダー左右、マウント左右の計6本となります。
ネジを外して軍艦部を引き上げると、このように分離させることが出来ます。
もう一台もこの状態まで分解し、スワップすれば作業完了です。
今回はもう一手間加えて、貼り革の交換を行うことにしました。
ボロボロの貼り革を剥がした状態です。
ドライバーで浮かせながら引っ張ったり、残った糊を削ったりした後、エタノールで拭いておきました。
貼り革はAki-Asahiさんでネイビーブルーのものを購入しました。
カット済みで非常に便利なのでおすすめです。
貼り付けは機種ごとの説明を読みながら行いましょう。
作業をすべて終えた状態がこちら。
とてもクールなカメラに仕上がりました。
モータードライブでバシャバシャ撮るのが楽しみです。